整体師は今後、生き残っていけるのか・・・

下町の片隅で細々と整体店を営む『俺』が、飽和状態に陥る整体業界、接骨業界ついて勝手に語るブログである。

整体店開業、回数券販売はするべきか

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長年会社に尽くし、来る日も来る日も真面目に働いたサラリーマンは夕暮れ時、空を見上げふと思う、

就職活動が上手く行かず、バイトしていた飲食店でダラダラとバイト歴10年目を迎えようとするフリーターは、深夜のゴミ捨て場でふと思う、

高校卒業を機に上京し、10年以上下北をホームとしてきた売れない俳優が、先輩俳優主演のアングラ喜劇を観劇した帰り道にふと思う、

独立開業してぇなぁ~~

と。

何があるわけでもない、才能や得意分野があるわけでもない、しかし、このままではいけない。
何かで独立を果たし、もう人に雇われる人生も、叶わぬ夢を追い続ける人生も終わりにしたい・・・

そんな時、ふと目にしたネット広告、【整体で多くの人を笑顔にしませんか?】

整体?

民間資格の整体?

一人整体店が多い整体?

これなら俺も、独立開業できるかもしれない!!

そうやって、様々な人間が容易に足を踏み入れる事ができる整体業。
ピンキリあるスクールを卒業し、少々の経験を積み、独立開業できる整体業。

今回は、そんな整体師が開業する際、自店で昔は定番であった【回数券販売】はするべきか・・・という事について、整体激戦区で這うように生きる俺が勝手ながら語っていく!

[回数券販売のメリットは、客・整体師の両者にあるのか]

回数券とは、整体施術1回4000円であった場合、例えば10回分のチケットをまとめて客に買って頂くというものだ。
この場合、通常であれば4000×10回分で40000円という事になるが、

・回数券の価格は9回分の36000円

・40000円で11回分の回数券

という価格設定となる。
多くは後者である。

つまりは、施術1回分がお得になるというものだ。

客からすれば1回分お得♪となるが、これは客が心底その整体施術を気に入った場合のみ成立する話である。

整体師には、まとまった金が頂けるという微妙なメリットが生まれる。
しかし、1回分ただで施術しなければならない事になる。

もっと言えば、最初にまとめて金を貰っちまってるために、その都度の施術に賃金が発生しないという感覚になる。

ただし、回数券を用意しちまえば、どうしたって売りたくなるはずである。
そして、その回数券を売るには、どうしたって客にプッシュする必要がある。

しかし、その客は、

・今後10回もここに来ようとは思っ
 てねぇし・・・

・また来たいとは思うけど、今ここ
 で4万円の出費とかあり得ねぇ

が、大抵である。

という事は、どういう事か・・・

整体師本人にとっては、一時的にまとまった金が入るというメリット以外は特にイイ事がなく、それを帰りに売りつけられる客もイイ気はしない

それが整体店での回数券販売である。

[回数券は多くの客に売らなければ金が底をつく]

回数券とは、上記にも書いたが、一度売ってしまえば、その後はその客が10回来てもその都度金は貰えない。
なにしろ先にまとめて貰っちまってるわけだから。

例えば、ひと月に5人の客が4万円の回数券を買ってくれたとする。
これで20万円が入る。

しかし、その5人がその後10回来ても、来る日も来る日も金は貰えない。
なにしろ、先にまとめて貰っちまってるのだから。

5人分で55回の施術をその都度タダでやるようなもんだ。
それに加えて、都度払いの客もわずかであったら?

その月の売り上げは、回数券の売り上げ20万円とわずかな都度払い客のわずかな売り上げのみとなる。
しかし、うち5人は、来月もその次の月も金は払わない。
なぜなら先に払っているから。

それをカバーするために、次の月もその次の月も新たな客に回数券を売らなければならなくなる。

けっこうな地獄である。

抜け出す事のできない回数券地獄が始まるのである。

しかし、売らなければ、金が底をつく・・・

という事である。

[回数券販売には有効期限を付けるが・・・]

回数券には有効期限を付けるのが当たり前となる。
たった10回を半年や1年かけて消費されたんじゃたまったもんじゃない。

んなもん、さっさと使って、早く次買え・・

これが回数券を売る整体師の本音である。

だいたい整体店での回数券の有効期限とは、客が週一で来店してくれる計算で決める。
4万円で11回分の施術ができる【おまけタイプ】なら、まぁ3ヵ月ですな。

ただし優しい整体師なら、雨の日もあるだろう、雪の日もあるだろう、傷ついた夜もあるだろうと考慮し、3ヵ月半~4ヵ月とする場合もあるだろう。

俺は回数券販売なんざしてないが、俺がもし販売するなら有効期限は、まぁ3ヵ月半・・・だな。

客からすると、週一で通わされる期限はどうなのか・・・という事であるが、

けっこう短くね?

である。

昨今、整体店に4万円なんてのは、消費者からすればまぁまぁな大金である。
ダイエットや健康、美容情報が溢れるこの時代、セルフケアでもそこそこ結果を出せるものもある。
また、サプリやドリンク、ヨガ教室、ジム、様々な角度から健康・美容維持をする人間にとって整体店一軒に数万円とうのは、わりと、

バカらしい

というものである。

この現実を踏まえていた方がいい。

整体店自体少なく、様々な情報や健康を維持する場が少なかった遠い昔であれば、整体店での回数券とはお得で貴重というイメージすらあったが、時代が違う。

たった3ヵ月半しか使えない数万円の回数券なんざ、客からしたら、

割合わねぇ・・・

それがソリューションだ。

 

[けっきょく・・・]

けっきょくだが、今の時代は、回数券販売なんか、

すな

という事である。

それでも稀に、『回数券ないの?』という客がいるかもしれない。
そんな時は、受付にあるメモ帳にでも、〇〇様回数券と書いて、適当に線引いて10個にわけて『じゃ、これで(ニコッ)』とすりゃいい。
その都度、ハンコでもおしてやりゃぁいい。

それが出来てこそ、儚き民間資格の自由業【整体師】である。

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