整体師は今後、生き残っていけるのか・・・

下町の片隅で細々と整体店を営む『俺』が、飽和状態に陥る整体業界、接骨業界ついて勝手に語るブログである。

整体店開業、店内でサプリや健康器具を売るべきじゃない4つの理由

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整体師として20年以上生きて来た俺であるが、常に上手くいっていたばかりではない。

これが、顔出し、店名出し、住所出しの整体店HPであれば、常に上手くやってきた、どんな時代も予約の取れない人気店であった、そして今日も予約でいっぱいだ!!

と悲しい見栄を張っていたことだろう。
しかし、当ブログは、整体店アピール用のブログではない。

だから正直に言おう。

曜日を忘れるほど暇が続く時もある。

全国の売れない整体師さんよ、安心するがいい。

曜日を忘れるほど暇が続く整体師がここにいる。

だが、どんな時代もいつの時代も、俺は自店で己の技術以外を売った事はない。

どんなに赤字が続いた時代も、自店でサプリや健康器具を売った事はない。
なぜなら、その【販売】のメリットは小さく、デメリットばかりが浮き彫りになるからである。

今回は、整体店開業の際、店内でサプリや健康器具の販売はするべきじゃない理由を、整体激戦区で這うように生きる俺が勝手ながら語っていく!

[整体店での販売は、多くの顧客がいなければ大した売り上げにはならない]

整体施術のみでは売り上げが上がらない場合、健康にまつわる何か、つまりはサプリや骨盤ベルトなどの健康器具を販売して少しでも売り上げを上げたいと考えるかもしれない。

しかし店内で何かを販売しても、そもそもの顧客が少なければその物販での収入は微々たるものとなる。
また、整体に行こうと考える客は、行った先のその整体店でサプリを買おうとは思っていない。

と、いう事は・・・

買う気のない人間にサプリや健康器具をこちらからお勧めする事になる。

となると客は、

・え?押し売り始まった?

・え?ここってそういうとこ?

・整体で5000円、サプリで4000円、
 合わせて9000円?!ざけんな

という不快感を持つ事になる。

サプリさえ売りつけなければ、健康器具さえ売りつけなければ、気分良く帰って行ったはずの客も不快感だけが残り『あそこ、二度と行きたくねぇ・・・』となる。

そうやって客に不快感しか与えない物販を行ったとて、仕入れに金が出ていき、売り上げは微々たるもの・・・という結果で終わる場合が多い。
4000円で売れるサプリの仕入れ値が2780円だったりもする。

つまりは、客に不愉快な思いをさせ、あるいは、せっかく来てくれた新規をリピーターにする事さえもできないリスクを背負って販売しても、そのサプリひとつでの売り上げは、

たったの1220円

という例もある。

たかだか1000円そこらの金のために、自店の雰囲気を悪くする物販なんざしない方が身のためである。

[売ったもんが良くなければ己の整体技術さえ疑われる]

例えば、せっかくのご新規や貴重なリピーターに、突然サプリや健康器具を売ってみる。

押しに弱い人は買ってくれるかもしれない。

しかし、自店で売ったそのサプリ・健康器具が、大してイイものでなかったら?
なんら身体に良い影響を与えてくれなかったら?

よほど目に見えてわかる変化がなければ、客は個人の整体店から購入した物になんざ、疑いの目しか持たない。

・飲んでもさっぱり・・・

・使ったけど何が変わったのか

・てか、飲んだら気持ち悪いん
 だけど

などという感情を持たれたら最悪である。

消費者とは自分が購入した物が自分にとって良いものでなかった場合、何かのせい、誰かのせいにしたくなるものだ。
整体店で購入した場合、その【何か・誰か】とは間違いなく、

売った整体師

となるのである。

そして、サプリと健康器具を通して、整体師の人柄から施術までもに嫌悪感を抱く。

野郎、変なもん売りつけやがって!!

何が身体にいいだよ、ふざけやがって!!

二度と行くか!!

てか、施術もそんなに良くなかったしな!!

と、なる可能性大だ。
たとえ素晴らしき整体施術を行ったとしても・・・

整体店での物販には覚悟が必要となりそうだ。

 

[昨今は大手から立派なサプリが売られてる]

名の知れないメーカーであっても、素晴らしきサプリや健康器具を販売していることはある。

しかし昨今は、大手製薬会社、大手飲料メーカー、大手化粧品メーカーなどがこぞってサプリやドリンクを販売している。
大手なだけあって研究開発には時間と金がかかっている。
その分、素晴らしき製品が流通しているのも確かである。

これまでの販売で培ったであろう安全性も十分だ。

さらには広告網も半端ない。

・ネット広告

・30秒ほどの定番CM

・専用番組

がある。

消費者からすればサプリやドリンクなどは、大手が製造販売し、CMで見慣れた馴染みあるサプリの方が『安心だし良そう』というもんだ。

そこへ個人の整体店で整体師におススメされる見たことも聞いたこともないメーカーのサプリを持ち出しても、客の購入率は低かろう。
そこへ加えてリスクもある。

・整体店まるごと胡散臭く思われる

・押し売りしてくる整体店というイ
 メージがつく

・購入品で効果を感じなかった場合、
 購入品・整体施術ともども悪とみ
 なされる

そんなリスクを背負ってまで、大手をさしおいてまで、わざわざ無名のサプリを自店で販売するのは恐ろしい。
かなりの勇者でなければ成し遂げられない・・・

[在庫を抱え過ぎて販売がメインになる]

整体店でサプリや健康器具を販売する場合、決められたロット数からの仕入れしか出来ない場合がある。
もちろん単品で仕入れる事ができるところもあるが、そういった場合、仕入れ値は上がる。

そんな流れでいくつもの在庫を抱える事になる。
しかし、整体店で何かを買おうという消費者は少ない。

そのため物ははけずに在庫がたまる一方である。

売れない在庫を来る日も来る日も目にするうち、『早く売らなければ!』という気持ちがデカくなる。

そして、

・整体60分コースをご利用の方限定、
 当店おススメサプリ30%オフ!!

・今なら2つで1000円引き!!

・ブログでサプリを見たと言った方限
 定!20%オフ!!

などのキャンペーンが始まる。
そして来店する客に、このキャンペーンをお勧めし、サプリ販売に本腰を入れる。

そして客が若干ひいている事にも気づかず、

サプリはいかがですか!!

と叫び、己が整体師であることを一瞬忘れるのである。

サプリ販売は、やめよう。

 

[整体師たるや]

整体師たるや、自店に足を運んでくれた客に物販などしてはならない。
整体師たるや客を前にすれば、整体施術を発揮するのみだ。

サプリだの健康器具だのを売るのなら、いっそ、

スムージー屋にでもなった方がいい。

小松菜とバナナで朝から元気をチャージ!!

などと言ってスムージーを売る方がいい。

なぜなら整体師には、【自慢の腕】ってもんがあるのだから、それ以外を売る必要はない。

あるとすれば、思いやりと一握りの情だ。
いや、これはプライスレス・・・

 


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