整体師は今後、生き残っていけるのか・・・

下町の片隅で細々と整体店を営む『俺』が、飽和状態に陥る整体業界、接骨業界ついて勝手に語るブログである。

30年の老舗整体店が廃業に追い込まれる時代だ

 

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新型コロナウィルスによってもたらされた大不景気が回復される見通しはない。

情報番組や報道番組では、飲食店や百貨店の危機ばかりを伝えているが、この不景気の暗い影は様々な所に及んでいる。

飲食店に食材を卸す卸問屋、卸問屋から物を運ぶ運送業、旅行土産屋が不景気になれば土産を生産する会社も危機となり、それらから賃料を取る不動産屋も危機となる。

マスクでガッツリメイクをしなくても良くなった女性たちはメイク道具を買わなくなり、化粧品メーカーも売り上げが下がりそうだ。
化粧品が売れ無くなれば、化粧品を生産する工場でも人が削られる。

車も売れなくり自動車工場でも人が削られる、そうやって様々な所で人の収入が減り、職を失う人間も増える。

そうなれば、マンションのローンが支払えなくなる人間も増え、マンションは軒並み売りに出されるが、この大不景気でマンションは売れない。

そんな大きな大きな不景気の波に巻き込まれていても、箸にも棒にも引っかからず、人知れず廃業と縮小が繰り返されているのが整体業界、接骨業界である。

 

今回は、30年の歴史ある老舗整体店の廃業からみる整体業の現実を考えていこう。

30年の老舗整体店はなぜ廃業したのか・・・

バブル崩壊リーマンショック、3・11などの不景気の荒波を乗り越え、30年間同じ場所に君臨し続けた老舗整体店の廃業には、さすがの俺も『整体業の末・・・』を感じざるを得なかった。

整体なんて商売は、なんの保障もない水商売であり、将来の安定という言葉からかけ離れた業である。
しかし、そんな世界で30年間という長い歴史を持ち続けた整体店、これが廃業するというのは、今後の整体業に大きな影を落とすことになる気がしてならない。

 

都心の一等地にあり、疲れたサラリーマンがごまんといる街、そんな場所で長年やってきた整体店が消える・・・

これはもう、どんなに胡散臭い治療家コンサルタントも今後は、【整体で年収1000万円!】なんてガセをたやすく叫べない状況だ。

 

この整体店が廃業した真の背景は知らないが、長年続いた整体不況、整体業飽和状態、そして思いのほか長引き今後も収束する気配のないコロナ問題が大きく関係しているに違いない。

 

この後よに及んでまだ整体不況=ウィルス恐怖と思っているのは大間違い

整体師さんたちよ、ぶっちゃけようじゃないか。

今、客が減っている整体店、数多くあるはずである。

その原因は、多くの消費者がウィルス感染を恐れ、密を避けたいがために【整体への来店を避けている】と理解しているのであれば大間違いである。

ウィルス感染が恐ろしいのではない、この大不景気によって、

あっても無くてもどっちでもイイ民間療法に金を使わなくなった

コレが一番の原因である。

だから怖いのである。
この大不景気には底が無い、先が見えない、戻るという光が見えない。

 

Go Toイートやらなんやらで、昨今飲食店の一部は、テレビのインタビューなどで『予約が先月の6倍になった』と笑顔で答えているが、比較先は先月である。
一番の低売り上げを叩き出したであろう先月の6倍になったとて、その飲食店が成り立っていた時の売り上げを超えたわけでも戻ったわけでもない。

そんな事より軒並み潰れている店舗が多いという方が現実なのである。

 

そんな大不景気で、整体業こそ危機である。

 

1回の食事、100円200円の差でやめるやめないを決める消費者たちが、あっても無くてもどっちでもイイ民間療法に何千円も支払う余裕はない。
そういう消費者が今溢れているこの現実の中で、今だ『客が来ないのはウィルス感染を皆が恐れている今だけ』と考えていると命とりとなるだろう。

 

なぜ客が来ないのか・・・それは、

 

不景気だから

 

である。

そしてその不景気の回復は、まだまだ見えない。

恐ろしいことだ。

クラウドファンディングで整体店が資金を調達する時代だが

今や整体店存続のためにクラウドファンディングで資金を調達する店もある。

客に来てもらってなんぼの整体店の資金調達、こんな時代となればもうソレしか方法はないのかもしれない。


しかし、ここで希望通りの資金を調達しても、その資金はすぐに底をつき、またクラウドファンディングする羽目になるだろう。

あるいは尽きた時点で廃業か・・・

この厳しい時代で金をかき集めても、それは目先の金でしかなくなってしまうのが整体業である。

なぜなら整体業は客が来てナンボだからである。

 

目の前のその集めた金は、維持費で消え、それを埋めるだけの客が来ない。

見ず知らずの人間から支援してもらっても、その後これまで以上に客が来なければ資金はすぐに底を付く。
あたり前の事である。

しかし、国がこんな状況だ、クラウドファンディングで金が集まったからといって客足が増えるわけではない。

けっきょくその金は場繋ぎにしかならない。

まさに自転車操業である。
いやそれより恐ろしいかもしれない。

 

今、厳しい状況に立たされた整体師にできる事は、金を集めて今までと同じ状況を維持しようと躍起になる事ではない。

 

今やれること、それは、

 

縮小

 

コレが安全パイである。

 

安全パイなんてカッコ悪いことできるか・・・と叫ぶ人間もいるだろう。
しかし、安全パイを選ばず消えゆく方がカッコ悪い時もある。

潰れたら終わりだんだ。
消えたら終わりなんだ。

その時、安全パイを選んでおけばよかった・・・と後悔する方がカッコ悪いのである。

後の祭り・・・

という言葉ほど虚しいことは無い。

 

厳しい整体師たちよ、意地を張るな、見栄を張るな、今すぐに、

 

縮小しろ

 

ソレがソリューションである。


けっきょく・・・

疲れを背負ったサムライどもが溢れる一等地で、その疲れを30年もの間癒し続けた整体店が廃業。

年収1000万円!だの、海外を駆け回る整体師!だのと吠える上っ張りだけ立派なひよっこ整体師がいつの間にか消えた・・・なんて現実はうようよ溢れていて、消えたところでなんの衝撃もないが、

今回の老舗整体店の廃業は違う。

今後の整体業に大きく暗い影を落とし、遥か遠くにわずかに見えてたっぽい光すら消した・・・そんな気がしてならない。

 

長年の飽和状態・過剰供給による整体不況に加え、尚も追い打ちをかけてきたコロナ不況。

整体師は、本格的に現実を見なければいけない状況だ。

 

しかし今日も、昼飯は丼物か定食か・・真剣に悩めるのが、俺のように縮小に縮小を重ね生きながらえている真のベテラン整体師である。

 

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